Vol.8大学へ求人票を送る
大学に送る求人票を効率的に活用し、採用につなげるための具体的な利用方法についてお伝えします。

大学に直接求人を依頼する求人票は、多くの企業が活用しています。売り手市場で就職サイトを使った母集団形成が難しくなる中、新たな手法として戦略的に活用する企業が増えています。求人票というメディアが今どのように活用されているのか。最新事情をお伝えします。

Summary

• 求人票のルールを確認する
• 求人票は大学でどのように活用されているのか
• 求人票を戦略的に活用する方法
• キャリタスUC Tips求人票配信の必須ツール＜キャリタスUC＞！

❶求人票のルールを確認する

現在、企業が大学へ求人票を送る際は、キャリタスUCのように大学から指定されたツールに則って作成されることが一般的になってきています。求人票というと単に自社の募集要項を記載するものと思われがちですが、実は職業安定法によって記載しなければならない労働条件が明確に定められています。まずは、求人票の基本ルールを紹介します。

これらを網羅することが求人票の基本条件となります。大学が用意するフォーマットであれば必要な条件が盛り込まれているので、それに沿って記載を進めていけば問題はありません。

❷求人票は大学でどのように活用されているのか

次に大学で求人票がどのように活用されているのかを紹介します。各大学では就活を控えた大学3年生の冬の時期に 、当該学年の求人票の受付を開始し、就職活動がスタートする3月1日に学生に向けて公開するのが一般的です。多くの学生は就職情報サイトを通じて企業探しを行い、説明会予約やエントリーを進めていきますが、就職課やキャリアセンターでも自校で受け付けた求人票を学生に公開しています。最近では求人票を印刷して紙出力する大学は少なく、在学生向けの専用サイト内で求人票を閲覧させ学生の利用促進を図るケースが増加しています。
また、就職課やキャリアセンターは人材紹介機能を持っているため、就職相談に訪れた学生に対して求人票をもとに紹介を行っており、学生にとっても信頼度の高い情報のため応募先を探す手段の一つとして活用されています。
求人票が最も活用されるのは、就職活動の後半戦です。この時期は、継続して新しい企業を探す学生や内定承諾を悩む学生が就職課やキャリアセンターに相談に訪れる機会が増えます。職員が学生に合った求人を紹介する際に求人票が活用されるほか、それまで就職サイトを利用していた学生自身も求人票から企業を探す動きが顕著になります。しかし、数千から数万単位で届く求人票の中からピックアップされることは容易ではなく、日ごろからの学校との関係性の構築に加え、卒業生が在籍していればしっかりと伝えていくこと などが重要だといえます。また、職員が求人票を学生に紹介する際には、まだ採用を継続している生きた求人票かどうかも選択のポイントとなるため、採用状況に合わせて求人票を更新し、常に最新情報を学校に提出しておきましょう。

❸求人票を戦略的に活用する方法

ここまで解説してきたように、大学に提出する求人票は大学と直接つながることのできる採用手法です。就職サイトをメインに活用して採用を展開する企業においても、母集団形成が年々厳しくなっている中では、新たな手法として戦略的に活用する企業が増えています。
その背景には、大学・企業ともにキャリタスUCのようなWEB上の求人配信プラットフォーム活用が進んでいることがあります。従来のような紙の求人票を郵送や持参する場合は、企業の手間も多く採用手段として戦略的に活用するには膨大な工数が必要でした。しかし、WEB上での求人配信が一般的になったことで、求人情報を送る工数が圧倒的に下がり、また採用状況に合わせてリアルタイムにターゲット校に特定の求人情報を送るなど、採用の進捗状況に合わせた活用も可能になっています。また、採用実績があり卒業生が自社で活躍している大学に対しては、より有効な採用チャネルとして活用されています。

■求人票の戦略的な活用例

・採用状況に合わせてリアルタイムに求人情報を更新
・求人情報を更新することで学校に対し生きた求人であることをアピール
・求人票から就職情報サイトや自社サイトへスムーズに応募導線を設置
・卒業生が在籍していることをアピール
・求人票からOB・OG訪問をシームレスに受け付ける
・求人だけでなくインターンシップ情報の配信を行う
・学校への訪問情報なども管理する

このように求人票は進化を続けており、企業にとって大学と直接つながることのできる新たな採用手法として活用が進んでいます。次回は、ターゲット校への求人票配信について解説します。

次回は、ターゲット校への求人票配信について解説します。