Vol.9求人票配信におけるターゲット校の設定
学校経由での採用を効果的にするために、地域性など特色を踏まえて求人情報を配信するポイントをお伝えします。

大学に提出する求人票を戦略的に活用するためには、どのようなターゲットに送るのが適切なのでしょうか。今回はキャリタスUCを使った求人票配信のターゲット校のセグメント例や学校とのコミュニケーションの重要性について紹介します。

Summary

• ターゲット校を選定する
• ターゲット校のセグメント例について
• より効果を高めるために学校との関係を強化する
• キャリタスUC Tips求人票配信の必須ツール＜キャリタスUC＞！

❶ターゲット校を選定する

大学に求人票を提出するにあたっては、まずどの大学に自社の求人情報を送るのかを検討し、ターゲット校を選定する必要があります。そのためには、まず自社が「どのような人材を採用したいのか」を整理することがポイントです。全国での配属・転勤が前提となる総合職なのか、エリア限定の一般職なのか、機械や電気系等専攻の学生なのか、語学力が堪能な学生なのか、学生時代の専攻は重視せずキャラクター重視なのかなど、どのような仕事でどんな属性の人材に応募してもらいたいのかを具体化しましょう。そうすることで、国内約800校の大学の中で、採用したい人物が在籍している可能性が高い大学を選定することができます。
もう一つ重要なのが、各大学の学生が卒業後どのような業界や企業に就職しているかを確認することです。大学の就職課・キャリアセンターのホームページには、学部ごとに卒業後の就職先（業界の割合や主要な企業名など）の情報が公開されています。自社と同業界へ就職する学生が多い大学・学部であれば、応募の可能性は高いと判断できますし、逆にまったく異なる業界へ進む学生が多いのであれば、ターゲット校からは外す検討が必要になります。
また、求人票が最も効果を発揮するのは、自社の採用実績がある大学・卒業生が活躍している大学です。就職サイトと異なり、学生は自分の大学に届く求人から企業探しをする場合は、卒業生が実際に働いているかどうかが大きな選択軸になるからです。その観点から採用実績のある大学は重要なターゲット校となりますし、OB・OG訪問を検討する学生のためにも、卒業生の在籍情報は忘れずに大学に公開するようにしましょう。

❷ターゲット校のセグメント例について

ターゲット校を選定したら具体的に求人票を配信していきます。キャリタスUCを利用する場合、一つの求人を複数の学校に同時に配信することができるため、求人に対するターゲット校をセグメントしておくと便利です。またキャリタスUCではあらかじめよくあるセグメントをリストとして用意していますので、求人配信の参考にするのもおススメです。

このようなセグメントを設定するメリットは、ターゲット校群の学生像が具体化され、求人情報作成の解像度がより高められることです。例えば、エリアを絞って求人情報を作成する場合、当該エリアでの業務詳細を具体的に訴求すれば学生にイメージを持たせやすくできますし、学部・学科・専攻を絞って求人情報を作成する場合には、学んだことが実際の業務でどう活かされるのか、何を期待しているのか、より具体的にメッセージを送ることができます。一校ずつ求人情報を作成することは大きな労力がかかり現実的ではありませんが、複数のセグメント化であれば十分に対応ができるのではないでしょうか。

❸より効果を高めるために学校との関係を強化する

学校経由での採用をより効果的にするために、求人票の配信に加え、配信前後のタイミングでの学校とのコミュニケーションが極めて重要です。どれだけ求人情報を詳細に作ったとしても数千から数万届く求人の中に埋もれてしまっては意味がありません。自社の求人を印象付け、学生へ案内してもらう可能性を高めるために、より重要なターゲット校に関しては直接訪問をし、担当者とコミュニケーションすることで関係性を構築していきましょう。また、直接訪問できない場合も、配信後にメールでメッセージを送るだけで自社の求人を意識付けることができるのではないでしょうか。担当者とコミュニケーションする際に、自社で当該大学のOB・OGが所属している場合は、彼らの活躍ぶりなど近況を報告し、さらにOB・OG訪問を積極的に受け付けていることを伝えるとより効果的です。学生にとっては、同じ大学の先輩が就職し活躍しているのはとても心強いものですし、その情報が伝わるだけでも会社に興味をもってくれる学生が増え、認知度が高まることも期待できるはずです。
さらに、大学が主催する企業説明会に参加することも大学との関係性構築に役立つポイントです。こちらについては、別テーマとしてお伝えする予定です。

次回は、求人票作成の具体的なポイントについて解説します。