Vol.5OB・OGの活用について
採用活動において、自社のOB・OGのリソースをどう活用していくか。具体的な活用方法などについてお伝えします。

公開日:2024.4.18

学生の企業研究の手段として活用されているOB・OG訪問。
以前は採用活動前に行われていましたが、昨今ではインターンシップ期間に受け入れる企業も増えてきました。ここでは、企業にとってのOB・OG訪問のメリットや学生を受け入れる手段、対応する社員が留意すべき点などを解説します。

Summary

OB・OG訪問活用のススメ

OB・OG訪問は、企業・業界研究に役立つ手段として学生に活用されています。一般的に、興味のある企業で働く自分の大学の先輩を訪問し、仕事内容や社内の雰囲気などを知り、疑問点を解消できるなどのメリットがあります。
また企業にとっても、採用担当ではない実際に働く社員を通じ、企業説明会や採用サイトでは伝えきれないリアルな情報を伝えられるため、OB・OG訪問を採用施策の一つとして積極的に活用することをおススメします。
さらに言えば、自分の学校のOB・OGがいる会社かどうかを企業探しの軸にする学生も多く、求人票を見てもOB・OGがいなければ応募を躊躇し、OB・OGがいる会社に応募するケースも見られます。また、学校側も卒業生が活躍する企業を優先的に紹介する傾向もあるため、OB・OGの存在はその学校からの採用を有利に進めるための武器とも言えます。

OB・OG訪問のメリットについて

フランクな雰囲気の中で行われるOB・OG訪問では、学生も企業も本音でコミュニケーションがとれるため、多くのメリットがあります。
まず最も大きなメリットは、学生が入社後の自分をイメージできるようになるため、「ミスマッチの防止」「応募意欲の醸成や向上」が見込める点です。次に、OB・OG訪問を行う学生は全体から見ると比率は少なく、就職への意識の高い積極的な学生が多いため、優秀な人材との出会いが期待できます。また、OB・OG訪問での面談を通じて、実質的な選考を行うことで、早期に優秀な学生層を囲い込むことも可能になります。
さらに、副次的なメリットとしてOB・OG訪問を受け入れる社員が学生に自社の強みや良さを語ることにより、モチベーションやエンゲージメントが高まる点も見逃せません。

インターンシップ募集開始時期からの受け入れがおススメ

従来は大学3年生/院1年生の秋から年明けに、企業・業界研究目的で活発化していましたが、採用活動がプレ期間に前倒しされる傾向を受け、昨今では夏のインターンシップ募集開始時期から受け入れを本格化する企業が増えてきました。OB・OG訪問の目的にもよりますが、プレ期間の早い段階から本選考期間まで継続的に受け入れを行うのが、優秀な学生との出会いや応募意欲の醸成のためにもおススメと言えそうです。

OB・OG訪問受け入れの方法

ではOB・OG訪問受け入れの方法についてご紹介します。
最も一般的な方法は、ゼミ、研究室、サークル、大学のキャリアセンターを通じて学生から先輩紹介の依頼があるケースです。また、興味のある企業に自分の大学の先輩がいるか不明な場合は、学生から人事部に直接依頼が入るケースもあります。さらに現在ではOB・OG訪問向けのアプリも存在しており、自分の大学の先輩に限らず興味をもった他校出身の先輩とつながるケースも増えています。

積極的にOB・OG訪問を受け入れたい場合、さまざまなチャネルで積極的に受け入れをしていることを告知することが重要です。
まずは、大学のキャリアセンターの活用です。OB・OG訪問受け入れを積極的に行っている旨を伝え、学生からの相談があった際に紹介してもらうよう依頼しましょう。その際、自社のOB・OGがどのような部署で仕事をしているか、在籍情報をアップデートすることも忘れずに行ってください。

新卒採用サイトや各種就職情報サイト、説明会等を通じて広く告知しておくことも基本です。学生にとってOB・OG訪問は想像以上にハードルが高いものです。企業側が積極的に受け入れていること、受け入れ窓口を告知しておくだけでも学生の印象は大きく変わります。
学生からのアプローチを待つのではなく、社員のネットワークを活用し、こちらから学生にアプローチする方法もあります。若手社員をリクルーターとして組織し、出身校のゼミ・研究室を訪問させ、学生との接点を能動的に作り出す方法や、OB・OG訪問アプリを利用し、アプリ上でターゲットとなりそうな学生にアプローチする方法などが考えられます。

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メンバーの選定、対応する社員に注意すべき点

最後に、OB・OG訪問で面談するメンバーの選定、対応する社員に予め注意すべき点を紹介します。
OB・OG訪問は人事の目の届かないところで行われるコミュニケーションですので、さまざまなリスクがあります。適任のOB・OGをアサインし、予め自社の方針を周知しておくことが、とても重要と言えます

■OB・OG訪問を行うメンバーを選定する

学生から依頼があった際には、学生がどのような社員と話をしたいのかヒアリングを行い、最適な人材をアサインしてください。学生が知りたい点に適切に回答できる社員と面談させることが、よりOB・OG訪問のメリットを高めるポイントです。

☆アサインする社員の例
・希望する部署や仕事に携わっている社員
・学生と同じ属性の社員(同じ学部学科、同じ研究室、同じ出身高校)
・学生と目線が近い入社1・2年目の若手社員
・理想的なキャリアを歩んでいる社員
・転職して入社した社員
・マネジメント層の社員
・育休や時短勤務等の制度利用者

■会社として回答してよい点、してはいけない点を事前に周知する

OB・OG訪問に対応する社員は採用や労務のプロではありません。そのため、事前に会社としてのおおよその境界線を対応する社員に伝えておくことが重要です。学生にとって不快なことがあれば、その社員だけでなく企業の信用を傷つけることにもつながります。社員には常に会社の代表として相応しい言動・振る舞いをするよう徹底しましょう。

【話してはいけないことの例】
自社の選考に関する情報、事業上秘匿にすべき情報、競合他社の情報 等
【絶対に行ってはいけないことの例】
プライベートのSNSなどをしつこく聞く、カラオケ等の密室に誘う、交際をせまる、選考を有利・不利にすると言及する 等
【聞いてはいけないことの例】
出身地、ご両親の職業、思想・信条、愛読書・購読紙、恋人の有無 等

■自分の体験を魅力的に話すよう準備しておく

学生はこの場でしか聞けないリアルな情報を期待してOB・OG訪問に臨んでいます。今後の就活につながり自社の魅力向上につながるよう、予め想定される質問に回答を準備しておきましょう。その際、自分の経験を自分の言葉で伝えられるよう留意してください。
例えば、「印象に残っている仕事」を聞かれた際、仕事の概要を淡々と話すのではなく、その仕事を通じて、自分はどう取り組もうと思ったのか、なぜそう思ったのか、どんな点に悩んだのか、どんなアプローチをしたのか、どんな気付きがあったのか、どんなやりがいを得たのか、こうした自分の感情を含めて語ることで、学生の共感を醸成することができます。

■面接のような対応は行わない

OB・OG訪問はあくまで情報提供の場であり、学生にとっては選考の場ではありません。面談を通じて、学生を評価する立場のような振る舞い、高圧的な態度をとらないようにしましょう。いきなり志望理由を聞くことや自己PRをさせることはもちろんNGですし、エントリーシートの添削や模擬面接なども、学生が望まない限り実施することはおススメできません。

■OB・OG訪問終了後のフォローも忘れずに

OB・OG訪問後には学生をフォローすることも重要です。
その場で回答しきれなかったことの情報提供、面談を通じて感じたことなどのフィードバック、他部門や他の社員の訪問機会の提供などを丁寧に行うことによって、応募意欲をより高めることにつながっていきます。

OB・OGは会社にとって大きなリソースでもあります。上記のような点に配慮し、OB・OG訪問を積極的に活用し、自社の採用力強化につなげていきましょう。
次回は、インターンシップの計画からコンテンツ作成等についてお伝えします。

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